新事業スタート

新しい社会的養護の形への実践事業

社会にはばたく子どもたちの居場所づくり

日本のセラプレイ・親子のセラプレイ・里親支援…

目まぐるしく変化する現代社会の中で子どもが安心して成長できる環境を提供するには、子どもたちを支える保護者や先生など大人の「理解」と「連携」が必要不可欠です。大人が作った枠から逸脱する子どもの行動を「問題行動」と捉え行動修正に力を注ぐだけでなく、その行為を「子どもの声」と捉え、何故そうなったのか、子どもは何を体験しているのかなど、根本的な要因に目を向ける必要があります。社会が生んだ関係性の難しさを、心理・福祉・教育・医療など、領域を超え親子を支えていく環境をどのように整えることが、短時間で子どもの不安を取り除けるのか、また親子の不和の状況を予防するためにはどうしたらよいか、新しい子育ての形や、躾、甘えを改めて見直し、提案をしていかなければならない時が来ていると思います。

 子育て書や、理論は参考にはなりますが、そもそも正しいものなどないのが子育て。目の前にいる子どもたちをしっかり見つめ、今、何が起きているのかを把握するのが第一歩。目の前の現実を把握し、何が真の子どものためなのか、そして社会とのかかわりを視野に入れて初めて支援をすることができます。この力を身に着けていくには、受け身の講義だけでは身に付きません。そこを協会が提供する新たな方法で共に学びながら、力をつけていきましょう。そして、これからの子どもたちが生きていく未来という未知の世界を作っていくのは、私たち大人です。子どもたちの非認知能力や、自尊心の向上を自然に起こしていくための土台は、今の私たちが今作っているのです。意識しないで過ごしていると、あっという間に早い社会の変化の波に飲み込まれてしまいます。

 そこで、今の日本に必要な状況を作っていくためには、「セラプレイ」を有効利用していこうと思うのです。セラプレイが日本に入ってきて12年、協会設立7年目の今年、セラプレイを学んできた皆さんは気が付いていると思います。「そう簡単にできるものではない!」と。でも、セラプレイがしっかりと現場で使えるようになることは、日本の親子の行き違いを解消し元気にすることが出来ると思います。私たち協会はその環境が作れる 日本の文化に根差したセラプレイの形を見出し、それを使える支援者を育成していきたいと思います。虐待などの社会問題や、コロナで表情の見えない中での子育て、戦後70年日本の子育ては年を重ねるごとに難しくなっています。社会が子育てを手伝わなければいけない時代。ではどうやって? そこで私たちは提案します。まずは、段階を踏んで教育を始めます。まず基礎教育はセラプレイだけでなく、どのようなプログラムでも、人と関わる現場であれば、より効果を引き出すための基礎となるものです。私たち日本人の中にある、日本独自の文化、義理と人情の中で育ってきた「人を信じる気持ち」や温かくそっと配慮することを美しいとする私たちは、世界でも有数の非言語伝達能力の高い民族で複雑疎通文化を持っているのです。

 最近は、価値観の多様化と言われ個人化が優先され、「昭和っぽい」と、昔のやり方は嫌われている面も否めませんが、良いものは残していきませんか?今まで自然に身についた“躾”や人との やり取りは、もう自然に身につく時代ではありません。そんな 状況下で、セラプレイの枠組みは、遊びを使って相手と直接相互作用をしながら、様々な体験を通して社会に出る前に身に着けるべきことを、親子で学んでいくには うってつけだと思うのです。心理療法・教育方法としてもセラプレイの良いところを、日本的にうまく取り入れていくことで、次世代に良いものを残しながら、表面的ではない、根本的な親子関係に新たな提案をしていきたいと思います。  私自身、この3年間の修練は時間のかかる面倒な作業でした。正直、誰もする人はいないでしょう。避けて通ることもできたのかもしれませんが、セラプレイが好きで、セラプレイで出会った子どもたちとの経験は、不思議なくらい彼らの記憶に特別な存在として残ることを体験してきている日本人である私が、世界のセラプレイを知っているからこそ、日本で必要なセラプレイが見いだせるのではないか。そして、セラプレイを日本で教える者として、取り組まなければならないのではないかと思ったので今に至っています。いよいよ、日本での新事業スタートです。事業が実現し、日本の子どもたちと家族がセラプレイで笑顔になるようご協力お願いします。